SMBCモビットでおまとめはできる?おまとめローンの条件と総量規制の関係

SMBCモビット徹底検証

公開 2017.02.21

更新 2026.10.19

※この記事は2026年10月時点の各社公式サイトの掲載内容や制度をもとにまとめています。個別の商品条件は必ず各社の公式サイトでご確認ください。

SMBCモビットには、複数の借入を一本化するための「おまとめローン」があります。金利は実質年率3.00%〜18.00%、上限800万円、申込は満20歳〜65歳、返済は最長160回です。対象は消費者金融やクレジットカードのキャッシングなど貸金業者からの借入だけで、銀行カードローンはまとめられません。契約後の追加借入もできません。

以前は「モビットにはおまとめ専用の商品がないので、総量規制の壁を越えられない」と説明されていました。現在はおまとめローンがあるため、年収の3分の1を超える金額でも、借り換えが利用者に有利であれば審査の対象になります。ただし、まとめれば必ず得になるわけではありません。この記事では仕組みと試算で、得になる条件を確かめます。

SMBCモビットのおまとめローンの条件

項目 おまとめローン 通常のカードローン
金利(実質年率) 3.00%〜18.00% 3.00%〜18.00%
上限額 800万円 800万円
申込年齢 満20歳〜65歳 満20歳〜74歳
返済回数 最長160回 最長60回(合理的な理由があると認めた場合は最長106回)
対象となる借入 貸金業者からの借入のみ(銀行カードローンは不可) 他社の返済にも使えるが、総量規制の範囲内に限られる
追加借入 不可 限度額内で可

金利の幅と上限額は通常のSMBCモビットのカードローンと同じです。違いは、年齢の上限が65歳であること、返済回数を長くとれること、追加の借入ができないことです。

通常のカードローンでは「年収の3分の1」が上限になる

SMBCモビットは名前に「SMBC」が付きますが、銀行ではなく貸金業者です。「銀行系だから総量規制は関係ない」という説明を見かけることがありますが、誤りです。貸金業者からの借入は、他社の分も合わせて原則として年収の3分の1までに制限されます。

年収 貸金業者から借りられる合計の上限 上限800万円を使い切るのに必要な年収
300万円 100万円 2,400万円
450万円 150万円
600万円 200万円

例えば年収450万円の人が、すでに3社から合計150万円を借りているとします。この人は通常のカードローンでは新たに借りられないため、「モビットで借りて他社を返す」こともできません。これを可能にするのが、次に説明する例外貸付です。

おまとめローンが総量規制を超えられる理由

貸金業法には、年収の3分の1を超えても貸付ができる「例外貸付」があります。その一つが「顧客に一方的に有利となる借換え」で、おまとめローンはこれに当たります。条件として、一般に次のような点が見られます。

  • 借り換え後の金利が、借り換え前の金利と同じか低い
  • 毎月の返済額が、借り換え前の合計と同じか少ない
  • まとめる借入が、残高の証明などで特定できる

例外貸付は「総量規制の対象外」とは違います。おまとめ後の残高も総量規制の計算に含まれるため、年収の3分の1を超えている間は、他の貸金業者から新しく借りることはできません。おまとめは借入枠を増やすためではなく、返済を一本にして減らしていくための仕組みです。

合計100万円以上なら上限金利は15%になる

おまとめで見落とされやすいのが、利息制限法の上限金利です。上限は元本10万円未満で年20%、10万円以上100万円未満で年18%、100万円以上で年15%と決まっています。

3社から30万円・30万円・40万円を年18.0%で借りている人の場合、1社ずつでは元本が100万円未満なので年18%が上限です。これを1本の100万円にまとめると、元本が100万円以上になるため、適用される金利は年15%以下になります。モビットのおまとめローンの金利表示は3.00%〜18.00%ですが、100万円以上をまとめるなら年18%が付くことはありません。

試算:100万円をまとめると利息はどう変わるか

上の例(3社合計100万円、いずれも年18.0%)を、毎月の返済額を変えて比べます。前提は、追加の借入なし、利息を年率の12分の1で毎月計算した概算です。おまとめ後の金利は、上限の年15.0%で計算しています。

パターン 金利 毎月の返済額 完済までの期間 利息の合計
まとめずに3社へ返す 年18.0% 合計40,000円 32か月 約26.3万円
おまとめ・返済額を維持 年15.0% 40,000円 31か月 約20.7万円
おまとめ・返済額を下げる 年15.0% 25,000円 56か月 約39.5万円
おまとめ・最長160回 年15.0% 約14,500円 160か月(13年4か月) 約131.8万円

金利が下がっても、毎月の返済額を同じに保つ場合に限って利息が減ります。毎月の負担を2.5万円に下げると、金利は低くなったのに利息の合計はまとめる前より多くなります。最長の160回にすると、利息だけで借りた額を超えます。月々の返済が楽になることと、総額が減ることは別だと考えてください。

おまとめ後に返済額を決めるときは、「払える最大の額」を基準にし、生活に余裕が出たら随時返済で元金を減らすのが基本です。

少額なら通常のカードローンでまとめる方法もある

まとめたい合計が少なく、年収の3分の1の範囲に収まるなら、モビットの通常のカードローンで他社を返済する方法もあります。例えば年収360万円(上限120万円)の人が、2社から合計30万円を借りている場合です。

項目 おまとめローン 通常のカードローン
年収の3分の1の範囲内か 超えていても審査の対象 範囲内でのみ借りられる
30万円を借りたときの毎月の返済額 契約時に決める 最終借入後残高30万円で11,000円
返済回数 最長160回 最長60回
まとめた後の借入 できない 限度額内でできる

通常のカードローンは返済回数が最長60回なので、長く借り続けにくい仕組みです。一方で、返した分をまた借りられるため、残高が減らないまま借入が続く心配があります。借入を繰り返してしまう自覚がある人は、追加借入ができないおまとめローンのほうが、完済までの道筋をつけやすくなります。

大手消費者金融のおまとめローン比較

会社 商品名 金利(実質年率) 上限額 主な条件
SMBCモビット おまとめローン 3.00%〜18.00% 800万円 満20〜65歳、最長160回、貸金業者の借入のみ
アイフル おまとめMAX 3.0%〜17.5% 800万円 —
レイク レイク de おまとめ 6.0%〜17.5%(100万円以上は6.0〜15.0%) 500万円 20〜70歳、最長120回(10年)
アコム 借換え専用ローン 7.7%〜18.0% 300万円 —
プロミス プロミスのおまとめローン — — 消費者金融・クレジットカード会社の借入が対象、銀行カードローンは対象外

プロミスのおまとめローンは、金利や上限額を公式ページから確認できなかったため空欄にしています。上限額で比べると、まとめたい合計が300万円を超えるならアコムは対象外、500万円を超えるならレイクも対象外になります。上限金利はアイフルとレイクが17.5%と低めですが、前の章のとおり100万円以上をまとめるなら、どの会社でも年15%以下です。比べるべきは、審査で示される実際の金利と、返済回数の上限です。

銀行で借り換えるという選択肢

銀行のローンは総量規制の対象外です。モビットのおまとめローンでは銀行カードローンをまとめられないため、銀行の借入も含めて一本にしたい人は、銀行側の商品を検討することになります。

  • auじぶん銀行カードローンの借り換えコース:au限定割の一つで、年1.13%〜13.1%、限度額100万円〜800万円。他社借入の借り換え専用のコースです。
  • 使い道に他行ローンの返済を含めている銀行カードローン:例えばイオン銀行カードローンは、他行ローンの返済にも使えると案内しています(年3.8%〜13.8%)。

銀行カードローンの上限金利は多くが年14%前後で、消費者金融のおまとめより低い水準です。ただし銀行も返済能力を審査し、年収証明の確認も行います。「総量規制がないから年収に関係なく借りられる」わけではありません。先に銀行に申し込み、通らなかった場合に消費者金融のおまとめを検討する、という順番も考えられますが、短期間に何社も申し込むと申込の記録が信用情報に残り、審査で不利になります。申込先は2社程度に絞りましょう。

おまとめを申し込む前にやること

  1. 今の借入を、会社・残高・金利・毎月の返済額の一覧にする
  2. 合計額が100万円以上か、まとめたい借入に銀行カードローンが含まれていないかを確かめる
  3. 今と同じ月額を返し続けた場合の、まとめる前と後の利息を比べる
  4. まとめた後に新たな借入をしなくても生活費が回るか、家計を見直す
  5. 完済した他社のカードローンは、使わないなら解約する

返済が収入を上回っていて、まとめても月々の支払いが続かない場合は、おまとめより債務整理などの方法が向いていることがあります。日本貸金業協会の貸金業相談・紛争解決センター(0570-051051)、法テラス(0570-078374)、消費者ホットライン(188)で相談できます。「審査をしないでおまとめできる」などとうたう個人や無登録の業者は違法の可能性が高いため、利用しないでください。

よくある質問

Q. おまとめローンの審査に通れば、他社のカードは使い続けられますか?

A. 他社の残高をおまとめローンで返済した後も、他社のカードローン契約が残る場合があります。ただし、おまとめ後の残高は総量規制の計算に含まれるため、年収の3分の1を超えている間は他社で新たに借りることはできません。使い続ける理由がないなら、完済後に解約しておくと、借入が再び増えるのを防げます。

Q. おまとめローンを使うと、信用情報に不利な記録が残りますか?

A. おまとめローンも通常の契約として信用情報機関に登録されます。それ自体が不利な記録になるわけではなく、他社を完済すれば借入件数が減った状態が反映されます。不利になるのは延滞です。CICやJICCでは、契約内容や返済状況は契約期間中と終了後5年まで登録されるため、おまとめ後の返済を遅らせないことが何より大切です。

まとめ

  • モビットのおまとめローンは貸金業者の借入をまとめる商品。銀行カードローンも含めたいなら銀行の借り換えを検討する
  • 合計100万円以上をまとめるなら、利息制限法により金利は年15%以下になる
  • 利息が減るのは、毎月の返済額を下げずに返した場合。160回の長期返済にすると利息は大きく増える
  • まとめた後は追加で借りない前提で家計を組み、返せない状態なら相談窓口を使う

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