カードローン審査のスコアリングとは|評価される属性と申込者ができること

初めてのキャッシング講座

公開 2015.06.29

更新 2026.10.19

※この記事は2026年10月時点の各社公式サイトの掲載内容や制度をもとにまとめています。個別の商品条件は必ず各社の公式サイトでご確認ください。

カードローンの審査では、申込フォームに入力した年収・職業・勤続年数・住居などの「属性」を項目ごとに点数化し、合計で融資の可否や限度額の目安を出す「スコアリング」が使われています。これに信用情報機関への照会と、書類との照合を組み合わせるのが現在の審査の基本です。

配点や合格ラインは各社とも公開しておらず、インターネット上の「年収○万円なら○点」といった表はいずれも推測です。ただ、評価の方向性は共通しています。収入が続くか、他社の借入が重すぎないか、これまで期日どおりに返してきたか、の3点です。属性の多くは短期間で変えられないため、申込者ができることは、正確に申告すること、他社借入を整理すること、申込の時期を選ぶことに絞られます。

審査が進む3つの段階

段階 見ているもの 分かること
1. スコアリング 申込フォームの属性(年収・職業・勤続年数・住居・家族構成・他社借入など) 「この属性の人は一般にどの程度返せるか」という統計上の推定
2. 信用情報の照会 CIC・JICC・全国銀行個人信用情報センターの記録 「この人が実際にどう借り、どう返してきたか」という実績
3. 書類との照合・確認 本人確認書類、必要な場合の収入証明書類、申込内容の確認 申告が事実かどうか

スコアリングは、過去の膨大な契約データから「どの属性の人がどのくらいの割合で返済できたか」を分析し、申込者の属性に当てはめる方法です。以前は担当者が表を見ながら点数を付けることもありましたが、今はコンピュータで自動処理され、データの蓄積とともに精度も上がっています。大手消費者金融がWeb申込に短時間で結果を出せるのは、この自動化によるものです。

3つの段階はどれか1つが満たせればよいわけではありません。属性の点数が高くても、信用情報に長期の延滞や債務整理の記録があれば審査には通りませんし、申告と書類が食い違えば、その時点で手続きが止まります。

お試し診断の入力項目から分かること

各社の「お試し診断」は、スコアリングを大幅に簡略化した目安の判定です。入力項目を見ると、審査で特に重く見られる要素が分かります。

診断 入力する項目
北海道銀行 ラピッド「3秒診断」 年齢、性別・既婚/独身、他社借入の件数と合計額
八十二長野銀行 はちにのかん太くんカード「3秒診断」 年齢、年収、他社借入額(住宅ローンを除く)
北洋銀行 スーパーアルカ「3秒診断」 年齢、年収、借入件数、借入金額
千葉銀行 クイックパワー<アドバンス>「10秒クイック診断」 年齢、税込年収、他社借入件数、他社借入金額

どの診断にも入っているのは「年齢」と「他社借入」です。ラピッドの診断には年収の欄すらありません。他社借入は件数と金額の両方を聞く診断が多く、借入の重さが審査の中心にあることが読み取れます。なお、多くの診断では、住宅ローンやクレジットカードのショッピング利用を他社借入に含めないよう案内しています。診断の結果はあくまで目安で、実際の審査結果とは異なる場合があります。

属性ごとに見られていること

年収

年収は金額の大きさより、毎年同じくらいの額を得ているかが見られます。平均すると高くても年ごとの変動が大きい人より、額は少なくても毎年安定している人の方が、返済の見通しは立てやすいと判断されやすくなります。申込条件はどの会社も「安定した収入」で、パート・アルバイトでも申込対象です。一方、年金収入のみの人を対象外とする会社もあります(アイフル、SMBCモビット、千葉銀行など)。

職業・勤務先・業種

収入が途切れにくい働き方ほど評価されやすいのが一般的な傾向で、公務員や正社員は安定性の面で有利とされます。個人事業主は収入の変動が大きいと見られやすく、確定申告書で実態を示すことになります。業種も、景気の影響を受けにくいかという観点で見られるといわれますが、どの業種が何点かは公開されていません。

勤続年数

勤続年数は社会人歴ではなく、今の勤務先での年数です。長いほど「急に収入がなくなる可能性が低い」と見られます。転職して間もない場合は評価が下がりがちですが、大手消費者金融で勤続年数の下限を申込条件として公表しているところはありません。一部の金融機関には条件があり、たとえば中央ろうきんのカードローンは同じ勤務先に1年以上(自営業は3年以上)を求めています。

年齢

申込年齢の範囲内であることが前提です(例:プロミス18〜74歳、アコム20〜72歳、ラピッドは融資時点で20歳以上75歳未満)。範囲内でも、収入が安定しやすい年代かどうかが加味されると考えられます。上限に近い年齢では、契約の更新や新規の借入に年齢の制限がかかる商品もあります。

家族構成

配偶者や子どもの有無は、生計の状況や連絡の取りやすさを見る材料です。家族を養っている人は支出も大きくなるため、単純に有利・不利とはいえません。ラピッドの診断が既婚・独身を聞いているように、項目として扱う金融機関はあります。

住居形態と住居年数

持ち家や長い居住年数は、生活の安定と連絡先の確かさの裏付けになります。ただし賃貸住まいだから否決される、ということはありません。引っ越した直後は、本人確認書類の住所を新しい住所に変えてから申し込む方が、照合で手間取らずに済みます。

健康保険の種類

会社の健康保険や共済組合の保険は、勤務先に雇われている裏付けになります。国民健康保険だから不利になるわけではなく、自営業の人は確定申告書など別の書類で収入と仕事の実態を示します。

借入状況と信用情報

他社借入の金額:総量規制の計算例

消費者金融やクレジットカードのキャッシングなど貸金業者からの借入は、合計で年収の3分の1までが原則です。年収240万円の人なら上限は80万円で、すでに他社で50万円借りていれば、新しく借りられるのは最大でも30万円です。銀行カードローンは総量規制の対象外ですが、銀行も年収に対する借入総額を審査で見ています。

他社借入の件数

同じ総額でも、件数が多いほど返済日と返済先が分散し、管理が難しくなります。そのため件数そのものが評価を下げる要因になります。お試し診断の多くが件数を聞いているのはこのためです。

延滞・事故情報はどのくらい残るか

情報 CIC JICC 全国銀行個人信用情報センター
申込(照会)の記録 照会日から6か月 照会日から6か月 6か月(本人開示は1年)
契約・返済の状況(延滞を含む) 契約中と終了後5年 契約中と終了後5年以内。延滞を解消した事実は1年 契約中と終了日から5年
破産・民事再生 免責確定後、契約終了日から5年 契約中と終了後5年以内 官報情報として決定日から7年

延滞は、解消するまで「延滞中」として記録され続けます。「5年たてば消える」とは一律にいえず、情報の種類と機関によって期間が違います。延滞の日数が短いうちに解消すること、遅れそうなときは期日前に借入先へ連絡することが、記録への影響を小さくする現実的な方法です。

反対に、ローンやクレジットカードを使って期日どおりに返し、完済した記録は実績として働きます。取引の記録がまったくない人は判断材料が少なく、初回の限度額が低めになる傾向があります。

申込者ができること

  1. 正直に申告する:年収は源泉徴収票の支払金額、他社借入は今の残高と件数をそのまま入力します。点数を上げるつもりで年収を多めに書いたり借入を少なく書いたりすると、信用情報や書類との照合で食い違いが分かり、否決や虚偽申告の扱いになります。うっかりした入力ミスも同じように扱われるため、送信前に見直してください
  2. 他社借入を整理する:件数は属性の中では比較的動かしやすい項目です。残高の小さい契約を完済し、使っていないカードローンは解約しておきます。クレジットカードのキャッシング枠も、使わないなら0円にしておく選択があります
  3. 申込の時期を選ぶ:転職の予定があるなら今の勤務先にいる間に、引っ越し直後なら住所変更を済ませてから申し込みます。他社に申し込んだ直後なら、記録が残る6か月をめどに間をあけます。楽天銀行スーパーローンのように、6か月以内に申し込んだ人に再申込を控えるよう案内している銀行もあります
  4. 連絡に出る:申込後に確認の電話がかかることがあります。出られないと審査は進みません。申込先の電話番号を控え、着信を逃したら早めに折り返します。窓口やオペレーターとのやり取りでは、聞かれたことに正確に答えることが基本です

スコアに自信がない場合の考え方

属性の点数が低いと感じても、別の会社に申し込めば通るとは限りません。評価の方向性はどこも似ているためです。違いが出るのは、その会社が持っている自社での取引の記録です。すでに使っているクレジットカードの利用実績、口座や住宅ローンのある銀行での取引は、スコアリングだけでは見えない判断材料になります。

取引関係が条件に反映される例として、みずほ銀行カードローンは同行の住宅ローン利用者に年0.5%の金利引下げを、三井住友銀行カードローンはSMBCの住宅ローン利用者などに年1.5%〜8.0%の金利を設けています。楽天銀行スーパーローンは、楽天カードまたは三井住友カードが保証会社です。若いうちからクレジットカードを使い、期日どおりに支払い続けることは、将来のローン審査に向けた最も確実な準備になります。

「審査基準の緩い会社を探す」のではなく、「取引の記録がある会社」「申込条件を確実に満たす商品」から選ぶ方が現実的です。審査をしないとうたう業者や、SNSでの個人間融資は違法な貸付の可能性が高く、近づかないでください。

よくある質問

Q. 年収はいくらあれば審査に通りますか?

A. 年収の下限を公開している会社はなく、申込条件は「安定した収入」です。年収の額より、収入が続いているか、他社の借入が年収に比べて重すぎないかが見られます。消費者金融では、借りられる額の上限が年収の3分の1になる点も踏まえてください。

Q. 1社に落ちたら他社も落ちますか?

A. 基準は会社ごとに違うため一律ではありません。ただ、落ちた原因が変わらないまま続けて申し込むと、申込の記録が重なって不利になります。原因になりそうな点(件数・延滞・入力ミス)を見直してから、間をあけて申し込んでください。

まとめ

  • 審査はスコアリング・信用情報・書類照合の3段階。配点は非公開
  • お試し診断の入力項目が示すとおり、他社借入の件数と金額は特に重く見られる
  • 延滞の記録は解消まで残り、保有期間は機関と情報の種類で違う
  • 申込前にできるのは、正確な申告、件数の整理、時期の選択、連絡への対応
  • 取引の記録がある会社や、条件を確実に満たす商品から選ぶ

関連記事:審査に通らない理由/カードローンのお試し診断とは/信用情報と「ブラック」の意味

一緒に読まれている記事一覧

同じカテゴリーの記事一覧