カードローンの一本化は正解か|おまとめで失敗しないための確認ポイント

おまとめローン講座

公開 2014.08.26

更新 2026.10.19

※この記事は2026年10月時点の各社公式サイトの掲載内容や制度をもとにまとめています。個別の商品条件は必ず各社の公式サイトでご確認ください。

複数のカードローンを1本にまとめる「一本化(おまとめ)」は、返済日が1つになり、借入額が大きくなることで適用金利が下がる可能性がある点で有効な方法です。

ただし、金利が下がっても毎月の返済額を減らしすぎると、返済期間が延びて利息総額が増えます。一本化は「金利を下げること」ではなく「返済総額を減らし、完済を早めること」が目的です。

この記事では、一本化の仕組みとメリット、失敗する典型パターン、各社のおまとめ商品の条件、審査で見られる点を順に説明します。

一本化の仕組み

一本化とは、新たに1社から借りて既存の借入をすべて返済し、以後は1社にだけ返済していく方法です。専用の「おまとめローン」を使う方法と、通常のカードローンで大きめの枠を契約して返済に充てる方法があります。

金利が下がる根拠

利息制限法の上限金利は、元本10万円未満が年20%、10万円以上100万円未満が年18%、100万円以上が年15%です。各社の金利も借入額が大きいほど低く設定されているため、3社から合計120万円を借りている人が1社に120万円でまとめると、適用金利が年15%以下になる可能性があります。

メリット

  • 返済日が月1回になり、残高不足によるうっかり延滞を防ぎやすい
  • 借入総額に応じた低い金利が適用される可能性がある
  • 残高と完済時期が把握しやすくなる
  • おまとめ専用商品は追加借入ができないため、借入が増えにくい

失敗する典型パターン

1. 毎月の返済額を下げすぎる

一本化後に毎月の返済額を小さくすると、返済期間が延びます。金利が3%下がっても、返済期間が2倍になれば利息総額は増えることがあります。各社の返済シミュレーションで「完済までの期間」と「利息総額」を一本化の前後で比較してください。

2. 一本化のために借りた枠を他の用途に使う

通常のカードローンで一本化すると、返済後に空いた枠で再び借りられます。おまとめ専用商品(追加借入不可)を選ぶか、一本化後に他社の契約を解約することで防げます。

3. 完済した会社の契約を残す

一本化で返済した借入先の契約を解約しないと、枠が残ったままになります。再借入の誘惑になるだけでなく、信用情報上も「利用可能な枠」として残ります。

4. 比較せずに案内が来た商品で決める

利用中の会社から一本化の案内が来ることがあります。審査が通りやすい面はありますが、金利・返済期間・追加借入の可否を他社と比較せずに決めると、総額で損をすることがあります。

各社のおまとめ商品の条件

大手消費者金融のおまとめ専用商品は、総量規制の「例外貸付」に当たるため、年収の3分の1を超える額でも審査の対象になります(残高には算入されます)。

商品 金利(年) 限度額 年齢 対象となる借入 備考
SMBCモビット おまとめローン 3.00%〜18.00% 800万円まで 満20〜65歳 貸金業者の借入のみ(銀行カードローン不可) 最長160回、追加借入不可
アコム 借換え専用ローン 7.7%〜18.0% 1万〜300万円 — — —
アイフル おまとめMAX 3.0%〜17.5% 1万〜800万円 — — アイフル初利用者向けに「かりかえMAX」もあり
レイク de おまとめ 6.0%〜17.5%(100万円以上は6.0%〜15.0%) 10万〜500万円 20〜70歳 — 最長10年・120回
プロミス おまとめローン — — — 消費者金融・クレジットカード会社の借入(銀行カードローン対象外) 担保・保証人不要。金利・限度額は公式の貸付条件ページで確認

銀行カードローンにはおまとめ専用商品は少ないものの、auじぶん銀行カードローンには他社借入の借換え専用「借り換えコース」(年1.13%〜13.1%、100万〜800万円、au限定割)があり、イオン銀行カードローンは「他行ローンの返済にも利用可」と明記しています。

審査で見られる点

おまとめは借入額が大きくなるため、通常のカードローンより審査は慎重です。審査基準は公開されていませんが、申込条件と信用情報から次の点が見られると考えられます。

  • 安定した収入があるか(おまとめ商品は年齢上限が通常より低いものがある)
  • 他社借入の件数と総額(件数が多いと不利になりやすい)
  • 直近の延滞の有無(信用情報に契約終了後5年間残る)
  • 短期間の多重申込(照会記録は6か月残る)

おまとめ商品は1社で50万円を超える貸付になることが多いため、収入証明書類(源泉徴収票・給与明細など)の提出が必要です。

一本化より先に検討すべきケース

次のような状態では、一本化しても解決にならないことがあります。

  • 毎月の返済額が収入に対して明らかに大きく、一本化後も返済が続かない見込み
  • 生活費の不足を借入で埋める状態が続いている
  • すでに延滞が発生している

この場合は、債務整理(任意整理・個人再生・自己破産)を含めて、早めに相談窓口へ連絡することをおすすめします。

  • 日本貸金業協会 貸金業相談・紛争解決センター:0570-051051(平日9:00〜17:00)
  • 法テラス・サポートダイヤル:0570-078374(平日9〜21時、土曜9〜17時)
  • 消費者ホットライン:188

よくある質問

Q. 銀行カードローンの借入もまとめられますか

A. SMBCモビットとプロミスのおまとめは貸金業者(消費者金融・クレジットカード会社)の借入が対象で、銀行カードローンは対象外です。銀行の借入を含めてまとめる場合は、資金使途が自由な銀行カードローンや、イオン銀行のように他行ローン返済を認めている商品を検討します。

Q. 一本化すると信用情報に悪く残りますか

A. おまとめローンも通常の契約として登録されます。完済した借入は「完済」として記録され、延滞なく返済していれば不利な情報にはなりません。

Q. 一本化後に追加で借りられますか

A. おまとめ専用商品(SMBCモビットなど)は追加借入不可です。通常のカードローンで一本化した場合は枠内で借りられますが、再び借入が増える原因になります。

まとめ

  • 一本化のメリットは返済日の一元化と、借入額に応じた低い金利の適用
  • 毎月の返済額を下げすぎると返済期間が延び、利息総額が増える。目的は返済総額の削減と完済
  • 大手消費者金融のおまとめ専用商品は総量規制の例外。銀行借入は対象外の商品もある
  • 返済が続かない見込みなら、一本化より先に相談窓口や債務整理を検討する

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