おまとめローンの審査に落ちたらどうする?原因の分析と再申込・債務整理の判断

おまとめローン講座

公開 2014.09.17

更新 2026.10.19

※この記事は2026年10月時点の各社公式サイトの掲載内容や制度をもとにまとめています。個別の商品条件は必ず各社の公式サイトでご確認ください。

おまとめローンの審査に落ちたら、最初にやるべきことは「すぐ別の会社に申し込まない」ことです。申込の記録は信用情報機関に6か月残り、短期間に重なると次の審査がさらに厳しくなります。

次に、落ちた原因を自分で絞り込みます。審査基準は公開されておらず理由も教えてもらえませんが、他社借入の件数、延滞、申告内容、勤続年数、商品との相性の5点を見れば、おおむね見当がつきます。そのうえで「原因を直して半年後に再申込する」のか、「まとめても返済が続かないので債務整理を相談する」のかを判断します。この記事では、その判断に必要な材料を順に整理します。

まず押さえたい、おまとめローンの2つのタイプ

おまとめローンは、複数の借入を1社からの借入に置き換え、返済先を1つにする仕組みです。たとえばA社30万円・B社20万円・C社15万円の借入があれば、D社から65万円を借りて3社を完済し、以後はD社だけに返します。借金の額そのものは減りません。

商品は大きく2つに分かれ、どちらに申し込んだかで「落ちた理由」と「次の選択肢」が変わります。

タイプ 主な商品と条件 特徴
消費者金融のおまとめ専用ローン アイフル「おまとめMAX」年3.0〜17.5%・最大800万円/SMBCモビット「おまとめローン」年3.00〜18.00%・最大800万円・満20〜65歳・最長160回/レイク「レイク de おまとめ」年6.0〜17.5%(100万円以上は6.0〜15.0%)・10万〜500万円・20〜70歳・最長120回/アコム「借換え専用ローン」年7.7〜18.0%・最大300万円 総量規制の例外貸付けにあたり、年収の3分の1を超えていても契約できる。対象は貸金業者からの借入で、銀行カードローンはまとめられない商品が多い。追加借入ができない商品もある(SMBCモビットは追加借入不可と明記)
銀行の借り換え向けの商品・カードローン auじぶん銀行「au限定割 借り換えコース」年1.13〜13.1%・100万〜800万円/イオン銀行カードローン(他行ローンの返済にも利用可と案内) 総量規制の対象外だが、返済能力の審査は厳しい。通常のカードローンを使う場合は完済後の枠で再び借りられてしまう

プロミスにも「おまとめローン」があり、消費者金融やクレジットカード会社の借入が対象で、銀行カードローンは対象外です。条件の比較はおまとめローンの比較、消費者金融と銀行の違いはおまとめローンの選び方で解説しています。

審査に落ちた直後にやってはいけないこと

1. すぐに他社へ申し込む

「A社がだめでもB社なら」と続けて申し込むと、信用情報に照会の記録が積み重なります。CIC・JICC・全国銀行個人信用情報センター(KSC)のいずれも申込の記録を6か月保有しており、短期間に複数並ぶと「資金繰りに困っている」と受け取られる材料になります。同時に複数社へ申し込むのも同じ理由で避けてください。

2. 違法業者に手を出す

「ブラック可」「おまとめ可」などをうたう業者は、無登録の違法業者である可能性があります。SNSの個人間融資、後払い現金化、給与ファクタリングも金融庁が注意を呼びかけている手口です。出資法の上限である年20%を超える金利は違法で、契約してしまった場合は警察相談専用電話(#9110)や法テラスに相談してください。

3. 「おまとめローン詐欺」の勧誘に応じる

多重債務者の名簿をもとに電話やダイレクトメールで勧誘し、「保証料」「利息の先払い」「供託金」などの名目で先に振り込ませる詐欺があります。正規の貸金業者が融資の前にお金を求めることはありません。「住宅ローンにカードローンをまとめられる」といった誘いも事実と異なります。

落ちた原因を5つの視点で絞り込む

視点 当てはまりやすい状態 改善の方向
他社借入の件数・総額 借入先が多い。クレジットカードのキャッシング枠も件数に含めて見られる 少額の借入から完済して件数を減らす。使っていない枠は解約する
延滞の有無 直近に返済の遅れがある。クレジットカードやスマートフォン本体の分割払いの遅れも含む 延滞を解消し、以後は遅れずに払い続ける
申告内容 年収や他社借入額を実際と違えて書いた、書き間違えた 会員ページや信用情報で残高を確かめ、正確に申告する
勤続年数 転職して間もない。職歴が長くても、今の勤務先での年数で見られる 今の勤務先での勤続期間を積んでから申し込む
商品との相性 年齢の上限を超えていた、対象外の借入(銀行カードローン)を含めた、収入証明書を出していない 借入先の種類と年齢に合う商品を選び直す。書類をそろえる

信用情報を自分で確認する

原因が分からないときは、信用情報の本人開示で記録を見るのが確実です。延滞の記録、身に覚えのない契約、他社の照会の記録を確認できます。

情報 CIC JICC KSC
申込(照会)の記録 6か月 6か月 6か月(本人開示は1年)
契約・返済・延滞 契約中+終了後5年 契約中+終了後5年(延滞解消の事実は1年) 契約中+終了後5年
債務整理・破産 契約終了日から5年 契約中+終了後5年 官報情報(破産・民事再生)は決定日から7年

状態別:次に取るべき行動

原因の見当がついたら、今の状態に合わせて次の一手を選びます。

今の状態 次の一手
延滞はなく、毎月の返済は回っている。件数が多いことが原因らしい 6か月の間に1社でも完済して件数を減らし、再申込する
延滞はないが、転職して間もない 勤続期間を積んでから再申込する。それまでは今の返済を遅れなく続ける
申し込んだ商品が借入先の種類や年齢に合っていなかった 条件に合う商品を選び直す(ただし申込の間隔は空ける)
延滞がある、または督促が来ている まず延滞の解消。難しければ借入先の返済相談窓口か専門家に相談する
返済のために別の借入をする状態が続いている おまとめより債務整理の相談を優先する

次は銀行か消費者金融か

再申込の先を選ぶときは、最初にどちらのタイプで落ちたかが手がかりになります。

  • 銀行の商品で落ちた場合:銀行は総量規制の対象外ですが、返済能力をとくに厳しく見ます。年収に比べて借入総額が大きいことが原因なら、消費者金融のおまとめ専用ローンが候補になります。消費者金融のおまとめは、借り手に一方的に有利となる借換えとして総量規制の「例外貸付け」にあたるため、年収の3分の1を超えていても契約できる仕組みです
  • 消費者金融のおまとめで落ちた場合:例外貸付けの枠組みでも通らなかったということは、延滞や件数、申告内容など、総量規制以外のところに原因がある可能性が高いと考えられます。商品を替える前に、上の5つの視点で原因を直すことが先です
  • どちらでも共通:まとめる対象に銀行カードローンが含まれるなら、消費者金融のおまとめでは対象外になる商品が多いため、銀行の借り換え向け商品を選ぶか、銀行分を除いて部分的にまとめることになります

再申込までの6か月でやること

  1. 新規の申込を控え、照会の記録が消えるのを待つ
  2. 少額の借入を1本でも完済し、件数を減らす。ボーナスや臨時収入はまずここに充てる
  3. 延滞があれば解消し、以後のすべての支払い(クレジットカード・携帯料金の分割を含む)を遅れなく続ける
  4. 源泉徴収票や給与明細など、収入を証明する書類をそろえる
  5. 借入先の一覧(会社名・残高・金利・返済日)を作り、自分の借入先が対象になる商品を選ぶ

借入先の一覧は、次のような形で作っておくと、どこから完済すべきか、まとめたときに何が変わるかが一目で分かります。

項目 書いておくこと 使いみち
会社名・商品名 消費者金融か、銀行か、クレジットカードか おまとめの対象になるかを判断する
残高 会員ページの最新の数字 申告を正確にする。残高の小さいものから完済を狙う
金利 契約書や会員ページの適用金利 まとめた後に金利が上がらないかを確かめる
毎月の返済額と返済日 約定返済額と引落日 まとめた後の返済額と比べ、総返済額が増えないかを試算する
延滞の有無 過去の遅れと、今遅れている分 再申込より先に解消すべきものを洗い出す

半年待つだけで結果が変わるとは限りません。照会の記録は消えても、件数や延滞が改善していなければ同じ結論になりやすいため、期間を置くことと原因の改善を並行して進めてください。

部分的にまとめる方法

すべてを1本にできなくても、3社を2社に減らすだけで返済日の管理は楽になります。利用中の会社に「借入先を減らしたい」と相談し、増額された枠で他社1社分を返す方法もあります。ただし通常のカードローンで返した場合、返済した会社の枠は空いたまま残り、再び借りられてしまいます。返し終えた借入先は解約まで済ませてください。

中小の貸金業者を検討する場合

大手に落ちたあと中小の貸金業者を検討する人もいますが、金利は上限に近い年18.0%前後になることが多く、まとめても金利面の効果は小さくなります。利用するなら、金融庁の登録貸金業者情報検索で登録番号を確かめてから申し込んでください。登録のない業者は違法です。中小業者の見分け方は中小キャッシングは信用できるかを参照してください。

通ったあとで後悔しないための落とし穴

再申込に向けて準備する間に、おまとめの弱点も知っておくと、通ったあとに後悔せずに済みます。

金利がかえって上がることがある

銀行カードローンの借入を含めて消費者金融のおまとめでまとめようとすると、銀行分の金利が上がる場合があります(そもそも銀行カードローンを対象外とする商品も多くあります)。まとめる前に、借入ごとの金利とまとめた後の金利を並べて比べてください。

毎月の返済額を下げると、総返済額は増えやすい

ケース 毎月の返済額 完済までの回数 利息の総額(概算)
まとめる前:3社に40万円ずつ(各年18.0%) 合計36,000円(各12,000円) 47回 約47万6,000円
120万円を年15.0%でまとめ、返済額を据え置き 36,000円 44回 約36万2,000円
120万円を年15.0%でまとめ、返済額を下げる 26,000円 70回 約60万円
同上、さらに返済額を下げる 20,000円 112回 約103万2,000円

※元利定額返済、月利=年利÷12で計算した概算です。毎月の返済額は説明のための仮定で、実際の約定返済額は商品ごとに異なります。年15.0%は利息制限法で元本100万円以上に適用される上限です。

金利が3%下がっても、月々の返済額を下げて期間を延ばすと、利息の総額はまとめる前より増えることがあります。残高に応じて返済額が下がっていく残高スライド方式の銀行カードローンでまとめる場合はとくに、約定額より多めに返す計画が欠かせません。

まとめても、借りる習慣は変わらない

返済先が1つになって月々の負担が軽く感じられると、空いた枠や新しいカードで再び借りてしまう人がいます。おまとめは借金を減らす手段ではなく、返し方を整える手段です。借入が増える原因が生活費の不足や支出の習慣にあるなら、そちらの見直しが先です。考え方は借金グセを直すにはで整理しています。

債務整理を検討すべき状態

次のような状態なら、おまとめの再申込より債務整理の相談を優先してください。

  • 毎月の返済額が収入に比べて明らかに大きく、まとめても返済が続く見込みがない
  • 返済のために別の借入をする状態が続いている
  • すでに複数の延滞があり、督促が来ている
  • おまとめに再び落ち、ほかに返済の目処が立たない

債務整理の種類

手続き 概要 裁判所
任意整理 借入先と交渉して将来の利息を減らし、返済期間を調整する 関与しない
個人再生 裁判所の手続きで借入を大幅に減額し、残りを分割で返す 関与する
自己破産 裁判所の手続きで原則として返済義務を免除する 関与する

いずれも信用情報に記録され、一定期間は新たな借入やクレジットカードの利用が難しくなります。期間は機関と手続きで異なり、KSCの官報情報は決定日から7年、CIC・JICCは契約終了後5年が目安で、「5年で消える」と一律には言えません。新たに借りられない期間があることは、借入を繰り返してきた人にとっては生活を立て直す期間にもなります。

手続きは弁護士・司法書士に依頼するのが一般的です。費用が心配な場合は、法テラスの民事法律扶助(収入などの条件あり)で費用の立替えを受けられることがあります。

相談窓口

  • 日本貸金業協会 貸金業相談・紛争解決センター:0570-051051(平日9:00〜17:00)
  • 法テラス・サポートダイヤル:0570-078374(平日9〜21時、土曜9〜17時)
  • 消費者ホットライン:188(最寄りの消費生活センターを案内)
  • 金融庁 金融サービス利用者相談室:0570-016811(平日10〜17時)
  • 各借入先の返済相談窓口(返済日や返済額の相談)

よくある質問

Q. 落ちた理由を会社に聞けますか

A. どの会社も審査の理由は開示していません。信用情報の本人開示で記録を確かめ、申込条件と照らし合わせて自分で推定するのが現実的な方法です。

Q. 転職を考えています。おまとめと転職、どちらを先にすべきですか

A. 審査では今の勤務先での勤続年数が見られるため、転職の直後は不利になりやすいです。おまとめを先に済ませる人もいますが、転職で収入が下がる見込みなら、まとめた後の返済額が払えるかを先に確かめてください。

Q. 債務整理をすると家族に知られますか

A. 任意整理は裁判所を通さないため、連絡は本人と依頼した専門家の間で進みます。個人再生・自己破産は裁判所の手続きで書類のやり取りが増えます。いずれも家計に関わるため、家族と相談して進めることをおすすめします。

まとめ

  • 落ちた直後の連続申込、違法業者、先払いを求める詐欺は避ける
  • 原因は件数・延滞・申告・勤続・商品との相性から絞り込み、信用情報の本人開示で確かめる
  • 返済が回っているなら、6か月で件数を減らして再申込。延滞や借りて返す状態なら相談を優先する
  • まとめるときは、毎月の返済額を下げすぎない。総返済額が増えないか試算してから決める

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