クレジットカードのキャッシングと学生ローンの違い|利息・返済・限度額を学生目線で比較

学生キャッシング講座

公開 2014.06.23

更新 2026.10.19

※この記事は2026年10月時点の各社公式サイトの掲載内容や制度をもとにまとめています。個別の商品条件は必ず各社の公式サイトでご確認ください。

学生がお金を借りる手段としてよく比べられるのが、「クレジットカードのキャッシング枠」と「学生ローン専門業者」です。前者はカード会社が付ける借入機能、後者は学生を主な対象にする中小の貸金業者で、どちらも貸金業法の規制を受け、借入はアルバイト年収の3分の1までです。

違いが出るのは、申込の窓口、返済の手間とコスト、利息のかかり方です。少額を短期間で返すならクレジットカードの翌月一括払いが手軽で、学生ローンは学生向けに審査をする点が特徴です。20歳以上の学生なら、大手消費者金融や一部の銀行・信販会社のローンも選択肢に入ります。

2つの手段の比較

項目 クレジットカードのキャッシング 学生ローン専門業者
提供元 クレジットカード会社(全国規模の会社が多い) 学生向けの中小貸金業者(店舗は都市部に多い)
申込の形 カードの申込時か、発行後にキャッシング枠を申し込む 業者に直接申し込む。学生証の提出を求める業者が多い
申込年齢 18歳以上(高校生を除く)のカードが多い。枠を付けるかは会社の判断 18歳以上の学生を対象にする業者がある(業者ごとに異なる)
総量規制 対象(キャッシング枠の利用分) 対象
借入方法 提携ATM(コンビニ・銀行)、振込 振込や店頭が中心。業者により提携ATM
返済方法 翌月一括払いかリボ払い。口座から自動引落し 振込・店頭・提携ATMなど。口座振替を扱う業者は少ない
金利 利息制限法の上限内でカード会社が設定 利息制限法の上限内で業者が設定
信用情報 カード会社が加盟する信用情報機関(主にCIC)に記録 貸金業者が加盟する信用情報機関(主にJICC・CIC)に記録
卒業後 カードはそのまま使える 業者により条件の変更がある

利息のかかり方の違い

利息制限法の上限は、元本10万円未満で年20%、10万円以上100万円未満で年18%です。学生の借入は10万円未満になることが多く、その場合の上限は年20%です。具体的な金利はカード会社や業者ごとに異なるため、ここでは年18%と年20%で比べます。利息は「借入額×年率÷365×日数」の日割りです。

5万円を借りた日数 年18%の利息 年20%の利息
30日 約740円 約822円
45日 約1,110円 約1,233円
60日 約1,479円 約1,644円

クレジットカードのキャッシングは、締め日と引落し日の関係で、借りた日によっては返済まで1か月以上空きます。そのぶん日割りの利息が増えるので、翌月一括払いでも「借りてから引落しまで何日あるか」を確認しておくと利息を見積もれます。リボ払いにすると毎月の支払いは小さくなりますが、5万円を月5,000円ずつ返すと、年18%で11回・利息は約4,600円、年20%なら12回・約5,200円です(毎月の利息を「残高×年率÷12」とした概算)。

学生ローンは毎月一定額を返す形が一般的で、利息の考え方はリボ払いと同じです。どちらも、返す期間が長くなるほど利息が増える点は変わりません。金利の数%の差よりも、何か月で返し終えるかのほうが、利息の総額を大きく左右します。

審査と限度額の違い

どちらも審査基準は公開されていません。クレジットカードは、カード本体の審査とキャッシング枠の審査が別で、収入がない学生はショッピング枠だけのカードになるのが一般的です。学生ローン専門業者は、学生証と本人確認書類、アルバイト収入を中心に審査すると案内している業者が多く見られます。

限度額の上限は、どちらも総量規制でアルバイト年収の3分の1です。クレジットカードのキャッシング枠と学生ローンの借入は合算されるため、両方を使えばその合計が上限の対象になります。

アルバイト収入(月) 年収 借入合計の上限
4万円 48万円 16万円
6万円 72万円 24万円
8万円 96万円 32万円

なお、クレジットカードのショッピング(買い物の分割払いやリボ払い)は総量規制の対象外ですが、支払いが遅れれば信用情報に記録されます。キャッシングを使わなくても、カードの引落しを遅らせないことが、将来の借入やローンの審査では大切です。

返済の手間とコスト

クレジットカードは口座からの自動引落しなので、残高を用意しておくだけで返済できます。残高不足で引き落とせなかった場合は、振込などで支払う必要があり、振込手数料がかかることがあります。繰上げで返したいときは、カード会社の会員ページや電話で方法を確かめてから入金します。

学生ローン専門業者は、自分で振り込んで返す形が中心です。毎回の振込手数料は利用者の負担になることが多く、返済の回数が重なるほど利息以外の負担が増えます。返済日ごとに自分で手続きをする必要があるため、払い忘れにも注意が必要です。

20歳以上の学生が選べるほかの選択肢

20歳以上でアルバイト収入があれば、学生ローンやクレジットカード以外も申込対象になります。公式に学生の扱いを示している主な商品は次のとおりです。

商品 学生の扱い 特徴
大手消費者金融(プロミス・アコム・アイフル・SMBCモビット・レイク) 20歳以上で安定収入があれば申込対象(プロミスは18歳から) 初回の無利息期間がある会社が多い。インターネット返済や口座振替で手数料をかけずに返せる
Fマネーカード(ポケットカード) 学生も、アルバイトで安定収入があれば申込可 20歳以上の学生向けの「学割」で金利3.0%が2年間
楽天銀行スーパーローン 条件を満たせば学生も申込可 満20歳以上。銀行のカードローンで、上限金利は年14.5%
アプラス APLUS LOAN CARD ONE 学生は申込不可 —
三菱UFJ銀行 マイカードプラス 学生不可 —

Fマネーカードの学割は、20歳以上の学生を対象に、年3.0%の金利を2年間適用するものです。10万円を月5,000円で返す場合、年18%なら利息は約2万円ですが、年3.0%なら約2,700円で済みます(概算)。学生を対象にした優遇がある商品は限られるため、20歳を過ぎていれば比べる価値があります。

18歳・19歳の学生の場合

18・19歳の学生が申し込めるのは、18歳以上が対象のクレジットカードのキャッシング枠、18歳以上を対象にする学生ローン専門業者、大手ではプロミスに限られます。18・19歳は金額にかかわらず収入証明書類の提出を求められ、限度額も低めに設定されるのが一般的です。年齢ごとの条件と注意点は18歳・19歳がお金を借りられない理由と選択肢で詳しく説明しています。

学生ローン専門業者を選ぶ前に確かめること

  • 貸金業の登録:財務局か都道府県への登録が必要で、登録番号は金融庁の「登録貸金業者情報検索」で調べられる。登録のない業者は違法業者
  • 契約前の書面:実質年率、返済方法、遅延損害金(上限は年20%)が書かれた書面を受け取ってから契約する
  • 勧誘の方法:SNSのダイレクトメッセージで勧誘してくる「個人間融資」や、「学生OK・審査なし」を強調する広告は違法業者の目印

どれを選ぶかの判断基準

状況 向いている手段
数万円を翌月のアルバイト代で返せる クレジットカードの翌月一括払い(キャッシング枠がある場合)
20歳以上で、返すのに数か月かかる 無利息期間のある大手消費者金融、学割のある信販系ローン、学生可の銀行カードローンを比較
18・19歳でクレジットカードの枠がない プロミスか、登録を確認した学生ローン専門業者。少額にとどめる
収入がない どの手段も申込不可。親への相談や、収入ができてからの検討

どの手段でも、借入は卒業後まで続けないことが基本です。就職後のクレジットカードや自動車ローン、住宅ローンの審査では、学生時代の返済の記録も見られます。

よくある質問

Q. 学生ローンのほうがクレジットカードより限度額が大きいと聞きました

A. どちらも総量規制で、アルバイト年収の3分の1が借入合計の上限です。限度額は審査で個別に決まるため、一律にどちらが大きいとはいえません。

Q. 奨学金を受けていても借りられますか

A. 奨学金を受けていること自体で申込ができなくなるわけではありません。ただし日本学生支援機構の奨学金は、返還が始まってから延滞が3か月以上になると個人信用情報機関に登録され、返還完了から5年後まで残ります。卒業後の返還と借入の返済が重ならないよう、在学中の借入は少額にとどめてください。

まとめ

  • クレジットカードのキャッシングも学生ローンも、借入合計はアルバイト年収の3分の1まで
  • 短期で返すならカードの翌月一括払い、数か月かかるなら利息と返済の手間で比べる
  • 20歳以上なら、大手消費者金融やFマネーカードの学割、学生可の銀行カードローンも候補
  • 学生ローン専門業者は、貸金業登録と契約書面を確かめてから申し込む

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