キャッシュカード一体型の銀行カードローンとは|仕組み・対応する銀行・郵送物と注意点

銀行カードローン講座

公開 2016.01.07

更新 2026.10.19

※この記事は2026年10月時点の各社公式サイトの掲載内容や制度をもとにまとめています。個別の商品条件は必ず各社の公式サイトでご確認ください。

キャッシュカード一体型(兼用型)のカードローンは、銀行の普通預金口座のキャッシュカードにカードローン機能を付ける仕組みです。専用のローンカードが発行・郵送されず、ATMではキャッシュカードを使って借入・返済ができます。みずほ銀行カードローンは現在この兼用型のみを新規受付しており、ドコモSMTBネット銀行(旧住信SBIネット銀行)も専用カードを発行せずキャッシュカードに機能を付帯する方式です。

「カードが届かない」「見た目がキャッシュカード」という性質から家族に知られにくいと紹介されることがありますが、契約時の書面や口座開設の書類、返済が遅れた場合の督促は本人宛に届きます。借入は本人の返済計画が前提で、家族に隠すための仕組みではありません。この記事では一体型の仕組み、対応する銀行、専用カード型との違い、注意点を整理します。

キャッシュカード一体型の仕組み

通常のカードローンは、契約後に専用のローンカードが発行され、ATMで借入・返済に使います。一体型では、その銀行の普通預金口座が必要で、口座のキャッシュカードそのものにローン機能が追加されます。ATMで「お借入」などのメニューを選ぶと、キャッシュカードでカードローン口座から出金できます。

多くの一体型では、返済は毎月の約定日に普通預金口座から自動引落しです。残高不足の場合に不足分を自動で借り入れる「自動融資(自動借越)」機能が付く商品もあります(三菱UFJ銀行マイカードプラスなど)。便利な反面、公共料金やクレジットカードの引落しで気づかないうちに借入が発生することがあるため、口座残高の管理は専用カード型より注意が必要です。

一体型(兼用型)に対応する主な銀行カードローン

商品 カードの形態 口座 備考
みずほ銀行カードローン キャッシュカード兼用型のみ(ローン専用カード型は新規受付停止) みずほ銀行の普通預金口座が必要(同時申込可) 年2.0〜14.0%、10万〜800万円。返済は毎月10日に口座引落し
ドコモSMTBネット銀行カードローン(旧住信SBIネット銀行) 専用カードなし。キャッシュカードに機能付帯 同行の普通預金口座が必要(仮審査と同時に開設可) 10万〜1,000万円。返済は毎月5日に代表口座から自動引落し。2026年8月3日に商号変更
三菱UFJ銀行 マイカードプラス 既存のキャッシュカードに借入機能を付加 返済用普通預金口座が必要 限度額30万円(増額受付停止中)、年14.6%。自動融資あり、毎月5日引落し。学生不可
三井住友銀行カードローン 口座保有者はキャッシュカード兼用可(専用カード型も選択可) 申込に口座は不要。兼用はSMBC口座保有者 年1.5〜14.5%。兼用カードはゆうちょATM不可
北洋銀行 スーパーアルカ 一体型ではない(専用カードを郵送) 不要 口座からの自動引落し返済も不可

バンクイック(三菱UFJ銀行)、オリックス銀行、楽天銀行などは専用ローンカード型です。バンクイックはカードレス契約も選べますが、カードレスではATMが使えず、後日カードを発行する形になります。

専用カード型との違い

項目 キャッシュカード一体型 専用ローンカード型
口座 その銀行の普通預金口座が必要 不要の商品が多い
カードの郵送 既存のキャッシュカードを使う場合はなし。口座を新規開設する場合はキャッシュカードが届く ローンカードが郵送される(カードレス契約を選べる商品もある)
返済方法 口座からの自動引落しが基本。ATMからの入金は随時返済扱い 口座振替・ATM・振込など選択肢が広い
自動融資 付く商品がある(引落し時の残高不足を自動補填) 原則なし
利用の見え方 ATM操作はキャッシュカードと同じ。通帳・入出金明細にカードローン口座との資金移動が記録される ローンカードの利用。明細は会員ページで確認
カードを失くしたとき キャッシュカードとローン機能の両方を止める必要がある ローンカードのみ

郵送物・明細はどう扱われるか

一体型でも、まったく郵送物がないわけではありません。次の点を把握しておいてください。

  • 契約時の書面:契約内容を記載した書面が本人宛に郵送される銀行があります。Web上での電子交付に対応していれば郵送はありません
  • 口座開設の書類:口座を新規に開設する場合、キャッシュカードと口座開設の案内が銀行から届きます
  • 利用明細:多くの銀行はWeb明細で、紙の明細は郵送しません。ただし通帳のある口座では、カードローン口座への返済(引落し)が通帳に記帳されます
  • 督促:返済が遅れた場合、電話や郵送での連絡が本人宛に入ります。これは一体型でも避けられません

つまり「家族に知られない」ことを前提に一体型を選ぶのは適切ではありません。郵送物やATM操作の見え方は副次的な特徴で、本質は「口座と一体で管理され、返済が自動引落しで確実に行われる」商品だという点です。

一体型を選ぶときの注意点

  • 自動融資の有無を確認する:引落し不足を自動で借り入れる機能は、意図しない借入につながることがある。不要なら設定を外せるか確認する
  • 給与振込口座と同じ口座にする場合:返済の引落しは確実になるが、口座残高とカードローン残高を混同しないよう、会員ページで借入残高を定期的に確認する
  • 口座開設に時間がかかる:口座を持っていない場合、口座開設と審査で利用開始まで数日〜1週間以上かかることがある(みずほ銀行は口座同時開設の場合、審査約2〜3営業日、利用開始まで当日〜約1週間)
  • 解約時の扱い:カードローンを解約してもキャッシュカードは普通預金用として使い続けられる

よくある質問

Q. キャッシュカード一体型なら家族に知られませんか?

A. 専用カードが届かない点では知られにくいですが、契約書面や口座開設の書類、通帳の記帳、返済遅延時の督促は発生します。家族に隠す目的で選ぶものではなく、返済計画が立つ範囲で利用してください。

Q. 一体型と専用カード型で金利や審査は変わりますか?

A. 同じ商品内でカードの形態が違うだけなら、金利・審査は変わりません。みずほ銀行は現在兼用型のみ、三井住友銀行は口座保有者が兼用を選べる形です。

Q. 一体型のカードをコンビニATMで使えますか?

A. 使えます。ただし銀行によって提携ATMの範囲と手数料が異なります(みずほ銀行は提携コンビニATMが平日8:45〜18:00で110円・それ以外は220円で、兼用型はイオン銀行ATMで借入・返済ができない。三井住友銀行の兼用カードはゆうちょATM不可)。

まとめ

  • キャッシュカード一体型は、普通預金口座のキャッシュカードにローン機能を付ける仕組み。専用ローンカードは発行されない
  • みずほ銀行(兼用型のみ)、ドコモSMTBネット銀行、三菱UFJ銀行マイカードプラス、三井住友銀行(口座保有者)が対応。北洋銀行スーパーアルカは一体型ではない
  • 返済は口座からの自動引落しが基本。自動融資付きの商品は意図しない借入に注意
  • 契約書面・口座開設書類・督促は本人宛に届く。家族に隠す目的ではなく、返済計画が立つ範囲で選ぶ

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