ろうきん(労働金庫)のカードローン「マイプラン」とは|金利・申込条件・銀行との違い

銀行カードローン講座

公開 2014.10.25

更新 2026.10.19

※この記事は2026年10月時点の各社公式サイトの掲載内容や制度をもとにまとめています。個別の商品条件は必ず各社の公式サイトでご確認ください。

ろうきん(労働金庫)は、労働組合や生活協同組合が出資して運営する非営利の協同組織金融機関で、全国に13の金庫があります。カードローン「マイプラン」は各ろうきん共通の名称ですが、金利・限度額・申込条件は金庫ごとに異なります。

特徴は、保証料込みの変動金利で、団体会員の構成員(労働組合員や公務員など)には金利引下げがある点です。中央ろうきんの例では団体会員構成員の提示金利が年8.725%、取引条件による引下げを最大限適用すると年4.525%になります。一方、申込には営業エリアの居住・勤務、勤続1年以上、前年年収150万円以上などの条件があり、即日の借入には向きません。この記事ではマイプランの仕組みと、銀行・消費者金融との違いを整理します。

ろうきんとはどんな金融機関か

ろうきんは労働金庫法に基づく金融機関で、銀行法に基づく銀行とは根拠法が異なります。株主の利益ではなく、会員(労働組合・生協など)とその構成員の相互扶助を目的に運営されています。預金・ローン・振込といった個人向けサービスは銀行とほぼ同じですが、融資先は個人が中心で、特に住宅ローンの比重が大きい金融機関です。

利用できるろうきんは、居住地または勤務地で決まります。例えば中央ろうきんは茨城・栃木・群馬・埼玉・千葉・東京・神奈川・山梨の1都7県、北海道ろうきんは北海道が営業エリアです。エリア外の人は申し込めません。

マイプランの基本条件(中央ろうきん・北海道ろうきんの例)

項目 中央ろうきん 北海道ろうきん(2025年12月1日現在)
金利 変動金利・保証料込。会員区分別。団体会員構成員の提示金利 年8.725%、最大引下げ後 年4.525%(引下げ幅最大年4.2%)。生協組合員・一般勤労者の金利はWebページに数値の掲載なし 変動金利(4月1日・10月1日に見直し)
限度額 10万〜500万円(会員区分で異なる) 300万円以内(専業主婦は30万円以内)
年齢 申込時20歳以上・契約時65歳未満 借入時65歳未満
勤続・年収 同一勤務先に1年以上(自営業は3年以上)、前年税込年収150万円以上 勤続原則1年以上、家計年収150万円以上
対象 出資団体会員の構成員、または営業エリア(1都7県)に居住・勤務する給与所得者 ろうきん会員構成員、生協組合員など
保証 指定保証機関(保証料込) 一般社団法人日本労働者信用基金協会
返済 定額型または残高スライド型、毎月1回。残高30万円以下で月5,000円〜、450万円超〜500万円で月70,000円 残高30万円で月5,000円〜
ATM手数料 提携銀行・ゆうちょ・コンビニATMの引出手数料を回数無制限で即時キャッシュバック —

ろうきんごとに条件が異なるため、この表は2金庫の例で、他のろうきんでは金利も限度額も変わります。

金利の仕組み:会員区分と取引条件で決まる

マイプランの金利は「団体会員の構成員」「生協会員の組合員」「一般の勤労者」の区分で基準が異なり、団体会員構成員が最も低くなります。団体会員とは、ろうきんに出資している労働組合、公務員などの団体、勤労者の福利共済団体のことで、その構成員(組合員・職員)が対象です。

そのうえで、ろうきんとの取引状況など所定の条件を満たすと金利が引き下げられます。中央ろうきんの例では、引下げ幅は最大年4.2%です。勤務先の労働組合がろうきんの会員であれば、まず組合を通じて確認するのが近道です。

銀行カードローン・消費者金融との違い

項目 ろうきん マイプラン 銀行カードローン 大手消費者金融
上限金利の目安 中央ろうきん団体会員で年8.725%(引下げ前) 年14〜15%程度が多い 年17.9〜18.0%
申込条件 営業エリア、勤続1年以上、年収150万円以上など 年齢・安定収入。地銀は地域制限あり 年齢・安定収入。パート・アルバイト可
融資までの時間 数日〜数週間が目安。即日は想定しにくい 最短当日〜数日 最短数分〜当日の表記あり(条件付き)
無利息期間 なし 一部あり(オリックス銀行30日など) 多くの会社で30日(SMBCモビットは記載なし)
総量規制 対象外(独自基準で審査) 対象外(独自基準で審査) 対象(年収の3分の1まで)

金利面では有利ですが、勤続年数や年収の条件があり、手続きに時間がかかります。急ぎの資金には向かず、「条件を満たす人が、計画的に低金利で枠を持つ」商品と考えるのが実態に合っています。

申込から利用までの流れ

  1. 居住地・勤務地のろうきんを確認する。勤務先に労働組合があれば、団体会員かを組合に確認する
  2. 公式サイトから仮審査を申し込む(Web対応の有無はろうきんにより異なる)。中央ろうきんは極度額の増額も仮審査申込で行う
  3. 本人確認書類・収入証明書(源泉徴収票など)を提出し、本審査
  4. 契約。ろうきんの普通預金口座が返済口座になるため、口座がなければ開設する
  5. カード到着後、ATMで借入。返済は毎月1回、口座から引き落とし

審査に通らなかった場合

ろうきんの審査基準は非公開ですが、勤続1年未満、年収150万円未満、信用情報に延滞記録がある、年収に対して他社借入が多い、といった場合は条件面で通りにくくなります。条件を満たしていない場合は、申込条件が比較的広い銀行カードローンや大手消費者金融が選択肢になります。ただし、すでに複数の借入があって返済が苦しい状態であれば、新たな借入先を探すより、日本貸金業協会(0570-051051)や法テラス(0570-078374)などの相談窓口で返済方法の見直しを相談する方が先です。

よくある質問

Q. 労働組合に入っていなくても申し込めますか?

A. 中央ろうきんの例では、営業エリアに居住または勤務する給与所得者も対象です。ただし金利区分は団体会員構成員より高くなります。

Q. 専業主婦でも借りられますか?

A. 北海道ろうきんは専業主婦も30万円以内で対象としています。中央ろうきんなど他のろうきんでは扱いが異なる場合があります。

Q. マイプランは即日で借りられますか?

A. 即日の借入は想定しにくい商品です。仮審査・本審査・契約・カード発行に数日から数週間かかるのが一般的です。

申込前に確認したいこと

  • 生協組合員・一般勤労者に適用される金利(中央ろうきん)と、北海道ろうきんの金利・ATM手数料
  • 中央ろうきんなどで専業主婦・年金受給者が申し込めるか
  • 審査から借入までの日数の目安

いずれも金庫ごとに扱いが異なるため、居住地・勤務地のろうきんの窓口か公式サイトで確認してください。

まとめ

  • マイプランはろうきん共通の名称だが、条件は13金庫で異なる。中央ろうきんは団体会員構成員で年8.725%、最大引下げ後4.525%
  • 申込には営業エリアの居住・勤務、勤続1年以上、年収150万円以上などの条件がある
  • 金利は会員区分と取引条件で引き下げられる
  • 手続きに時間がかかり即日不可。急ぎの資金には向かない

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