カードローン返済の仕組み|約定返済と随時返済、3つの返済方法、残高スライド方式の見方

銀行カードローン講座

公開 2014.07.24

更新 2026.10.19

※この記事は2026年10月時点の各社公式サイトの掲載内容や制度をもとにまとめています。個別の商品条件は必ず各社の公式サイトでご確認ください。

カードローンの返済は、毎月決まった日に決まった額を払う「約定返済」と、余裕のあるときに追加で払う「随時返済(任意返済・繰上返済)」の組み合わせです。返済方法は口座振替、インターネット返済、ATMの3つが主流で、会社によって使える方法と手数料が異なります。

毎月の返済額は多くの商品で「残高スライド方式」によって決まり、借入残高が減ると最低返済額も下がります。最低額だけ払い続けると返済期間が長くなり利息総額が増えるため、仕組みを理解したうえで随時返済を組み合わせるのが基本です。この記事では用語、返済方法の比較、返済額の決まり方、各社の返済日と手数料をまとめます。

約定返済と随時返済

約定返済

契約で定めた返済日に、定められた額(約定返済額)を返済することです。返済日は会社によって「毎月指定日」「5日・15日・25日・末日から選択」「35日ごと」などの形式があります。約定返済額には利息が含まれており、残りが元金の返済に充てられます。

随時返済

約定返済とは別に、任意のタイミングで追加返済することです。随時返済した額は原則として全額が元金に充てられるため、利息を減らす効果が大きくなります。ただし随時返済をしても、次回の約定返済が免除されるわけではありません(約定返済日の前後一定期間の入金を約定返済として扱う会社もあります)。

返済方法は3つ

方法 特徴 手数料の傾向
口座振替(自動引落) 返済日に銀行口座から自動で引き落とし。返し忘れがない。残高不足だと延滞になる 無料が一般的(プロミス・SMBCモビットは無料と公式に明記)
インターネット返済(Web返済・振込) 会員ページやアプリから、ネットバンキングで即時返済。24時間対応が多く、随時返済に向く プロミス・SMBCモビット・アコム・レイクは無料と公式に明記。銀行振込で返す場合は振込手数料がかかることがある
ATM(自社・提携・スマホATM) コンビニATMなどで現金返済。買い物のついでに返せる 消費者金融の提携ATMは1万円以下110円/1万円超220円が標準。自社ATMは無料。銀行カードローンは提携ATMでも無料のところが多い(バンクイック・三井住友・オリックスなど。楽天銀行は返済ならすべての提携ATMで無料)

毎月の約定返済は口座振替で確実に行い、余裕があるときにインターネット返済で随時返済する、という組み合わせが手数料ゼロで管理しやすい形です。ATM返済は1回あたりの手数料は小さくても、毎月繰り返すと年間で数千円になります。

毎月の返済額はどう決まるか

残高スライド方式

借入残高の区分に応じて約定返済額が段階的に決まる方式です。残高が減ると返済額も下がります。多くのカードローンがこの方式(名称は「残高スライド元利定額リボルビング方式」「借入後残高スライド元利定額返済方式」など会社により異なる)を採用しています。

定額方式

契約時に決めた一定額を毎月返済する方式です。残高が減っても返済額は変わらないため、残高スライド方式より早く完済できます。ろうきんのマイプランは定額型と残高スライド型から選べます。

最低返済額の例(残高10万円以下の場合)

商品 残高10万円以下の約定返済額 返済日
三菱UFJ銀行 バンクイック 1,000円または2,000円(2013年3月25日以降の契約。適用金利が年8.1%以下なら1,000円、8.1%超なら2,000円) 毎月指定日 または 35日ごと
みずほ銀行カードローン 2,000円 毎月10日
三井住友銀行カードローン 2,000円 5日・15日・25日・月末から選択
楽天銀行スーパーローン 2,000円 1日・12日・20日・27日から選択
オリックス銀行カードローン 3,000円 10日 または 月末
ドコモSMTBネット銀行カードローン 2,000円 毎月5日
プロミス 残高スライド元利定額(額は契約条件による) 5日・15日・25日・末日から選択
SMBCモビット 最終借入後残高×一定割合(30万円以下は3.66%、1,000円未満切上げ)。5万円で2,000円、10万円で4,000円 5日・15日・25日・末日から選択
アコム 借入残高×一定割合(契約極度額30万円以下は4.2%、1,000円未満切上げ)。10万円借入で5,000円 35日ごと または 毎月指定日
アイフル 借入直後残高で決定。10万円以下で4,000円(毎月一定日)または5,000円(35日ごと) 35日ごと または 毎月指定日

最低返済額が小さいほど月々は楽ですが、元金がなかなか減らず、支払う利息の総額は増えます。残高10万円に対して月2,000円程度の返済では、利息を差し引くと元金はごくわずかしか減りません。

利息の計算と、総額を減らす考え方

カードローンの利息は日割りで、計算式は「借入残高×実質年率÷365×利用日数」です。残高30万円・年18.0%なら、30日間の利息は約4,438円です。年率が同じなら、利息を減らす方法は「残高を早く減らす」か「借りている日数を短くする」の2つしかありません。

  • 随時返済を使う:全額が元金に充てられるため、同じ金額を約定返済で払うより利息の減りが早い
  • 約定返済額を最低額より多めに設定する:契約時や会員ページで変更できる会社がある
  • 返済シミュレーションで総額を確認する:各社公式サイトのシミュレーションで、返済額を変えたときの返済回数・利息総額を比べられる
  • 金利の低い商品への借り換えを検討する:残高が大きく長期化しているなら、おまとめ・借り換えで金利を下げる選択肢がある。ただし借り換え直後に元の契約を使い続けると借入が二重になる

よくある質問

Q. 返済日を過ぎるとどうなりますか?

A. 翌日から遅延損害金(多くの会社で年20.0%)が日割りで発生し、追加借入が停止されます。遅れそうなときは事前に会員ページや電話で連絡してください。

Q. 35日ごと返済と毎月指定日返済はどちらが有利ですか?

A. 35日ごとは返済間隔が長い分、年間の返済回数が少なくなり、利息の負担は増えます。毎月の収入日に合わせて指定日にする方が管理しやすく、総額も抑えやすいです。

Q. 一括返済はできますか?

A. できます。残高と当日までの利息を合計した額を、インターネット返済や振込、ATMで入金します。端数が出るため、会員ページや電話で当日の精算額を確認してから入金してください。

まとめ

  • 返済は「約定返済」と「随時返済」の組み合わせ。随時返済は全額が元金に充てられる
  • 返済方法は口座振替・インターネット返済・ATMの3つ。口座振替とネット返済は無料が多く、提携ATMは110円・220円の手数料がかかることが多い
  • 返済額は残高スライド方式で決まる商品が多い。最低額だけでは元金が減りにくい
  • 利息は日割り(残高×年率÷365×日数)。残高を早く減らすことが唯一の節約策

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