キャッシング審査に通らない理由|審査で見られる項目と申込前に確認すべきこと
※この記事は2026年10月時点の各社公式サイトの掲載内容や制度をもとにまとめています。個別の商品条件は必ず各社の公式サイトでご確認ください。
キャッシングの審査基準はどの会社も公表していませんが、審査に通らない理由は「申込条件に合わない」「年収に対して借入が多い」「信用情報に延滞などの記録がある」「申告内容が確認できない」のどれかに当たることがほとんどです。
このうち、年齢や年収のような属性は短期間では変えられません。一方、総量規制に収まる希望額にする、信用情報を開示して記録を確かめる、申告を正確にする、といった点は申込前に自分で整えられます。ここでは審査を4つの段階に分け、それぞれでつまずく典型と確認方法を説明します。
審査は4つの段階で見られる
| 段階 | 見られること | 通らない典型 |
|---|---|---|
| 1. 申込条件 | 年齢、本人の安定した収入、居住地域(地方銀行)など | 年齢の上限を超えている、収入が年金のみで対象外の会社に申し込んだ |
| 2. 返済能力 | 職業・勤続年数・年収などの属性、年収に対する借入の割合 | 希望額を含めた借入合計が年収の3分の1を超える |
| 3. 信用情報 | 他社の借入件数と残高、返済の遅れ、債務整理、申込の履歴 | 延滞中、または延滞・債務整理の記録が残っている |
| 4. 申告内容と確認 | 本人確認書類、勤務先の確認、申告と書類の一致 | 年収や他社借入の申告が実際と違う、勤務先の確認が取れない |
どの段階で落ちたのかは通知されません。しかし、下の段階ほど自分で確かめられる情報が多いため、順に点検すると原因の見当がつきやすくなります。
1. 申込条件:会社ごとの違いで落ちることがある
申込条件に合わなければ、ほかの条件が良くても契約はできません。特に差が大きいのが年齢と、年金収入の扱いです。
| 会社・商品 | 申込できる年齢 | 補足 |
|---|---|---|
| プロミス | 18歳〜74歳 | 18・19歳は収入証明書類が必須。高校生は不可 |
| アコム | 20歳〜72歳 | パート・アルバイト可 |
| SMBCモビット | 20歳〜74歳 | 年金のみは不可 |
| アイフル | 20歳以上(商品案内では69歳まで) | 年金収入のみは不可 |
| レイク | 20歳〜70歳 | — |
| 三菱UFJ銀行 バンクイック | 20歳以上65歳未満 | 年金のみでも申込可 |
| 三井住友銀行カードローン | 20歳以上69歳以下 | 専業主婦は申込が難しいと公式コラムに記載 |
地方銀行のカードローンは、営業エリアに住んでいるか勤めていることが条件になる場合があります。たとえば常陽銀行の「キャッシュピット」は、茨城・宮城・福島・栃木・千葉・埼玉・東京に居住または勤務していることが条件です。2022年に成年年齢は18歳になりましたが、大手消費者金融で18歳から申し込めるのはプロミスだけで、銀行も20歳以上を条件にするところが一般的です。
2. 返済能力:属性と年収の3分の1
属性スコアリングで評価される項目
多くの会社は、申込内容を点数化する「属性スコアリング」で返済能力を見ています。配点は公表されていませんが、評価の方向はおおむね共通しています。
| 項目 | 評価されやすい方向 |
|---|---|
| 職業・雇用形態 | 収入の安定した勤務先・雇用形態。パート・アルバイトも継続収入があれば申込対象 |
| 勤続年数 | 長いほどよい。入社直後は低くなりやすい |
| 年収 | 額の多さより、継続して得ていること |
| 健康保険の種類 | 勤務先が分かる社会保険・共済組合は勤務実態の裏付けになる |
| 住居と居住年数 | 持ち家や長い居住年数は生活の安定を示す材料になる |
これらの項目はどれか一つで合否が決まるものではなく、組み合わせで判断されます。転職直後や引っ越し直後は勤続年数や居住年数が短く出るため、急ぎでなければ少し時期をずらす選択もあります。
年収の3分の1:自分で計算できる上限
消費者金融や信販会社など貸金業者からの借入は、総量規制により合計で年収の3分の1までです。クレジットカードのキャッシング利用分も含まれ、銀行カードローンや住宅ローン、ショッピングの分割払いは含まれません。
| 年収 | 貸金業者からの借入上限 | 他社で借りている額 | 新たに借りられる上限 |
|---|---|---|---|
| 180万円 | 60万円 | 0円 | 60万円 |
| 300万円 | 100万円 | 70万円 | 30万円 |
| 450万円 | 150万円 | 150万円 | 0円 |
この上限は「ここまでは借りられる」という保証ではなく、法律上これ以上は貸せないという線です。実際の限度額は審査でこれより低く決まるのが普通です。また、1社で50万円を超える、または他社と合わせて100万円を超える借入を申し込む場合は、源泉徴収票などの収入証明書類が必要になります。
銀行カードローンは総量規制の対象外ですが、銀行業界は全国銀行協会の申し合わせで年収の確認と返済能力の審査を強めています。「消費者金融で落ちたから銀行なら通る」とは考えないほうが安全です。
3. 信用情報:記録の種類と残る期間
審査では信用情報機関に照会し、他社での借入件数・残高、返済状況、申込の履歴を確認します。主な3つの機関の保有期間は次のとおりです。
| 機関 | 申込・照会の記録 | 契約・返済の記録 | 補足 |
|---|---|---|---|
| CIC(主にクレジット・信販・消費者金融) | 照会日から6か月 | 契約期間中と終了後5年 | 自己破産は免責確定後に契約終了として登録され、そこから5年 |
| JICC(主に消費者金融) | 照会日から6か月 | 契約継続中と終了後5年以内 | 延滞は継続中のあいだ残り、解消した事実は1年 |
| KSC(全国銀行個人信用情報センター) | 本人開示は1年(会員への提供は6か月) | 契約期間中と終了日から5年 | 官報に載る破産・民事再生は決定日から7年 |
「ブラックは5年で消える」と一律に言われることがありますが、延滞が続いている間は記録が残り続け、KSCの官報情報は7年です。機関と情報の種類によって期間が違う点に注意してください。
見落としやすい延滞
- スマートフォン本体の分割払い:通信料と一緒に払う端末代金はクレジット契約として登録される。通信料の滞納が端末代金の延滞になることがある
- 奨学金:日本学生支援機構(JASSO)は、延滞が3か月以上になると個人信用情報機関に登録する。返還を始めた人は返還開始から6か月の時点で判定し、その後は毎月判定。返還を終えてから5年で削除される
- クレジットカードの支払い:口座の残高不足で引き落とせなかった月が続くと、延滞として記録される
件数が多いこと自体も不利になる
同じ借入総額でも、1社から借りている人より4〜5社に分散している人のほうが、資金繰りが苦しい状態と見られやすくなります。申込の記録も6か月残るため、短期間に何社も申し込むと、その履歴だけで慎重に判断されることがあります。
4. 申告内容と確認:手続きの段階でのつまずき
属性や信用情報に問題がなくても、確認の段階で止まることがあります。
- 年収を多めに申告した:収入証明書類や信用情報と食い違い、申告全体の信頼性が下がる
- 他社借入を少なく申告した:信用情報の照会で分かる。意図的でなくても確認に時間がかかる
- 本人確認書類の住所が古い:申込の住所と一致せず、書類の出し直しになる
- 勤務先の確認が取れない:外部向けでない番号を登録した、休業日だった、など
本人確認の方法も変わりつつあります。犯罪収益移転防止法の施行規則改正により、2027年4月1日からはオンラインで本人確認書類の画像を送る方式が原則として使えなくなり、マイナンバーカードなどのICチップの読み取りに一本化されます。
銀行カードローンでは、銀行に加えて保証会社も審査します。また全国銀行協会は2018年1月から、新規の個人向け融資の申込者について警察庁の暴力団情報データベースへの照会を始めています。
申込前のセルフチェック
- 申し込む商品の年齢・収入・居住地域の条件に当てはまるか
- 貸金業者からの借入合計(キャッシング枠の利用分を含む)と希望額の合計が、年収の3分の1以内か
- 今、延滞しているものはないか(カード、スマホ代、奨学金、ほかのローン)
- 過去6か月に、ほかのローンやカードに申し込んでいないか
- 年収・勤続年数・他社借入を、書類を見ながら正確に入力できるか
- 勤務先の外部向け電話番号と、本人確認書類の住所が最新か
記録に不安がある場合は、CIC・JICC・KSCに本人開示を請求すると、自分の登録内容を確認できます。心当たりのない記録があれば、登録した会社に問い合わせて訂正を求めることもできます。
落ちたあと、借りる前に考えること
審査に落ちた直後に別の会社へ続けて申し込むと、申込の記録が重なるだけで、原因が変わらなければ結果も変わりにくくなります。まずは上のセルフチェックで原因を探し、借入を減らすか、時間をおいてから検討してください。
すでに返済が苦しく、返すために借りようとしている場合は、新たな借入より相談を優先してください。日本貸金業協会 貸金業相談・紛争解決センター(0570-051051)、法テラス・サポートダイヤル(0570-078374)、消費者ホットライン(188)で相談先を案内しています。
「審査をしない」「他社で断られた方も歓迎」といった広告は、貸金業の広告ルールで不適切とされている表現です。SNSでの個人間融資や給与ファクタリングも、金融庁が違法な貸付として注意を呼びかけています。借入先が登録業者かどうかは、金融庁の登録貸金業者情報検索で確かめてください。
よくある質問
Q. 過去に借りて完済した経験は不利になりますか?
A. 不利にはなりません。期日どおりに返して完済した記録は、返済能力の裏付けとして見られます。不利になるのは延滞や債務整理の記録です。
Q. 前科や犯罪歴は審査に影響しますか?
A. 前科や犯罪歴は信用情報機関に登録される情報ではありません。審査で見られるのは、収入や借入の状況、返済の記録です。
Q. 1社に落ちたら他社も落ちますか?
A. 審査基準は会社ごとに違うため、一律ではありません。ただし、総量規制の超過や延滞の記録が原因なら、どの会社でも同じ点を確認されます。原因を確かめずに申込を重ねるのは避けてください。
まとめ
- 落ちる原因は、申込条件・返済能力・信用情報・申告内容と確認の4段階のどこかにある
- 希望額は、年収の3分の1から他社借入を引いた範囲に収める。銀行も返済能力は厳しく見る
- スマホの端末代金や奨学金の延滞も信用情報に影響する。不安なら本人開示で確かめる
- 落ちた直後の連続申込は避け、返済が苦しいときは相談窓口を先に使う
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