カードローンの審査基準は非公開|申込条件・保証会社・お試し診断から分かること

初めてのキャッシング講座

公開 2014.07.22

更新 2026.10.19

※この記事は2026年10月時点の各社公式サイトの掲載内容や制度をもとにまとめています。個別の商品条件は必ず各社の公式サイトでご確認ください。

「審査に通りやすいカードローンはどれか」という問いに、確かな答えはありません。審査基準はどの会社も公開しておらず、貸金業法と日本貸金業協会の自主規制により、借入れが容易であることを強調する広告自体が禁じられています。「審査なし」「ブラック可」と表示する業者は違法業者の可能性が高いです。

その代わり、申込者が自分で確かめられる材料はいくつかあります。公開されている申込条件(年齢・収入・地域)、総量規制の対象かどうか、銀行カードローンなら保証会社がどこか、お試し診断の結果、そして自分の信用情報です。この記事では、審査の「甘さ」を探すのではなく、これらの材料で申し込む先を絞る方法を整理します。

審査基準が公開されない理由

審査は、申込内容(属性)と信用情報をもとに返済能力を判断する作業です。配点や基準を公開すると、基準に合わせた虚偽の申告を招くため、各社とも非公開にしています。同じ会社でも、申込者の状況によって結果は変わります。

貸金業法16条は「借入れが容易であることを過度に強調」する表示を禁じており、日本貸金業協会の細則は、審査をしないかのような表現や「ブラック可」「どなたでも」などを不適切な表示として例示しています。正規の業者が審査の緩さを売りにすることはなく、インターネット上の「通りやすい」という評判は根拠のない口コミであることが多いです。

確認できるのは申込条件:主な商品の比較

商品 申込年齢 収入の条件 総量規制 上限金利
プロミス 18〜74歳(18・19歳は収入証明必須) 安定した収入 対象 年18.0%
アコム 20〜72歳 安定した収入(パート・アルバイト可) 対象 年17.9%
SMBCモビット 20〜74歳 安定した収入(年金のみ不可) 対象 年18.0%
アイフル 20歳以上(20〜69歳) 安定した収入(年金のみ不可) 対象 年18.0%
レイク 20〜70歳 安定した収入 対象 年18.0%
三菱UFJ銀行カードローン「バンクイック」 20歳以上65歳未満 原則安定収入(パート・アルバイト・年金受給者可) 対象外 年14.6%
みずほ銀行カードローン 20歳以上66歳未満 安定継続収入(同行口座が必要) 対象外 年14.0%
三井住友銀行カードローン 20〜69歳 原則安定収入(専業主婦は申込が難しいと公式コラムに記載) 対象外 年14.5%
楽天銀行スーパーローン 20〜62歳(パート・専業主婦は60歳以下) 安定収入または専業主婦(限度額50万円まで) 対象外 年14.5%
イオン銀行カードローン 20歳以上65歳未満 本人収入なしでも配偶者に安定収入があれば可(限度額50万円まで) 対象外 年13.8%

申込条件を満たしていることは審査の入口にすぎず、満たしていれば通るという意味ではありません。反対に、条件から外れている商品に申し込んでも審査の対象になりません。地方銀行のカードローンには、北洋銀行(北海道内)や常陽銀行(茨城・宮城・福島・栃木・千葉・埼玉・東京)のように住む地域や勤務地の条件があるものもあります。

「人によって申込対象が違う」具体例

本人に収入がない専業主婦(主夫)

消費者金融は総量規制で本人の収入が前提になるため、原則として申込対象外です。配偶者の収入を考慮する銀行カードローン(楽天銀行スーパーローン、イオン銀行カードローンなど)が申込対象で、限度額は50万円までです。貸金業法には夫婦の年収を合算して判断する「配偶者貸付」の例外もありますが、配偶者の同意が必要で、取り扱う会社は限られます。

パート・アルバイト

本人に継続した収入があれば、消費者金融も銀行も申込対象です。アコムは公式に「パート・アルバイト可」、バンクイックは「パート・アルバイト・年金受給者も申込可」と明記しています。収入に応じて限度額は低めになります。

18歳・19歳

大手消費者金融ではプロミスのみが申込対象で、金額にかかわらず収入証明書類が必要です。高校生は申し込めません。銀行カードローンは20歳以上が大半です。

年金収入のみ

SMBCモビット・アイフルは申込対象外と明記しています。バンクイックとスルガ銀行カードローンは年金だけの人も申込可としています。

年収の3分の1近くまで借入がある

消費者金融では総量規制により新規の借入ができません。銀行カードローンは総量規制の対象外ですが、2017年の全国銀行協会の申し合わせ以降、各行が年収証明と返済能力の審査を強化しており、「銀行なら借りられる」とは言えません。借入を増やすより、返済の負担を減らすおまとめローン(総量規制の例外貸付)や返済の相談を考える段階です。

銀行カードローンは保証会社も見る

銀行カードローンには、保証人の代わりに保証会社が付きます。返済が止まったときに銀行へ立て替えて払う会社で、審査にも関わります。保証会社には消費者金融やクレジットカード会社が多く、たとえば次のようになっています。

保証会社 その会社が保証している主なカードローン
アコム バンクイック、auじぶん銀行、ソニー銀行、はちにのかん太くんカード、道銀ラピッド、常陽キャッシュピット
SMBCコンシューマーファイナンス(プロミスの会社) 三井住友銀行、ドコモSMTBネット銀行、北洋銀行スーパーアルカ
オリエントコーポレーション または アイフル みずほ銀行
楽天カード または 三井住友カード 楽天銀行スーパーローン
ダイレクトワン、オリエントコーポレーション、クレディセゾンのいずれか スルガ銀行カードローン

保証会社自身の商品で返済を延滞したことがあると、その会社が保証する銀行カードローンでも不利になると考えるのが自然です。ある銀行の審査に通らなかった場合、同じ保証会社の別の銀行に続けて申し込んでも、結果が変わる理由は少ないということでもあります。保証会社の違いと申込先の選び方は銀行カードローンの審査に落ちたらで詳しく説明しています。

お試し診断で分かること・分からないこと

多くのカードローンには、数項目を入力するだけの簡易診断があります。入力項目は商品によって違います。

診断 主な入力項目
道銀ラピッド「3秒診断」 年齢、性別・既婚/独身、他社借入の件数と合計額
はちにのかん太くんカード「3秒診断」 年齢、年収、他社借入額(住宅ローンを除く)
北洋銀行スーパーアルカ「3秒診断」 年齢、年収、借入件数、借入金額
千葉銀行「10秒クイック診断」 年齢、税込年収、他社借入の件数と金額(ショッピングと住宅ローンを除く)

診断は信用情報を照会せず、入力した数字だけで目安を出すものです。各社とも「結果は目安で、審査結果と異なる場合がある」としています。延滞の記録や勤務先の確認は診断に含まれないので、「可能」と出ても審査に通るとは限りません。逆に、診断の段階で否定的な結果が出たなら、他社借入の額を減らしてから申し込むなど、準備を見直す材料になります。

銀行と消費者金融、どちらが向いているか

状況 向いている方向 理由
当日中に借りたい 大手消費者金融 Web申込で当日中の融資を公式に案内(注釈付き)。銀行は数日かかることが多い
数か月以内に返す予定 大手消費者金融 30日〜365日の無利息期間がある(SMBCモビットは記載なし)
1年以上かけて返す予定 銀行カードローン 上限金利が年14%前後と低い
専業主婦(主夫) 一部の銀行カードローン 配偶者の収入で申込可。消費者金融は原則対象外
勤務先への電話を避けたい 大手消費者金融 5社とも原則電話なし(アコム・レイクは一切なし)

金利の差は、借りる期間が長いほど効いてきます。50万円を1年間借りたままにした場合の利息は、年18.0%なら90,000円、年14.6%なら73,000円です(単純計算)。消費者金融の上限が年18%前後なのは、利息制限法の上限(元本10万円以上100万円未満は年18%)に合わせているためで、審査の基準の違いを表すものではありません。

少額だけ借りたい人は、限度額を1万円から設定できる商品(大手消費者金融5社、はちにのかん太くんカード、道銀ラピッド、常陽キャッシュピットなど)もあります。希望額を必要な分に絞ると、年収とのつり合いを説明しやすくなります。

信用情報は銀行も消費者金融も同じように見る

銀行も消費者金融も、審査では信用情報機関に照会します。長期の延滞、債務整理、代位弁済などの記録があれば、どちらでも審査は厳しくなります。クレジットカードやスマートフォン端末の分割払いの延滞も登録されます。記録が残る期間は、機関と情報の種類で違います。

情報 CIC JICC 全国銀行個人信用情報センター(KSC)
申込・照会の記録 照会日から6か月 照会日から6か月 会員への提供は6か月
契約・返済の記録 契約期間中と終了後5年 契約継続中と終了後5年以内 契約期間中と終了日から5年
破産・民事再生(官報情報) 官報情報は登録しない 取引事実として契約継続中と終了後5年以内 決定日から7年

短い期間に何社も申し込むと、申込の記録が6か月間ほかの会社から見え、「ほかで断られて回っている」と受け取られやすくなります。1社ずつ、申込条件を確かめてから申し込むのが基本です。不安があるなら、申し込む前に自分の信用情報を開示して確認できます。

「時期によって通りやすい」は根拠がない

「2月や8月は申込が少ないから通りやすい」「月の中旬の平日がよい」といった説は、各社が否定も肯定もしておらず、根拠のある情報ではありません。審査は申込者の返済能力で判断されるものです。時期を選ぶより、申込内容を正確にし、他社の借入を減らしておくほうが意味があります。

よくある質問

Q. 中小の消費者金融なら通りやすいですか?

A. 中小の業者も、貸金業法に基づく審査と総量規制を守る義務があり、基準は公開されていません。「他社で断られた方へ」と勧誘する業者は違法業者の可能性があります。登録の有無は金融庁の登録貸金業者情報検索で確認できます。

Q. 1社に落ちたらすぐ別の会社に申し込んでよいですか?

A. 申込の記録が6か月残るため、原因(総量規制、信用情報、申告内容、保証会社の重なり)を見直してから、期間をあけて申し込むことをおすすめします。

まとめ

  • 審査基準は非公開。代わりに申込条件・総量規制・保証会社・信用情報で申込先を絞る
  • 専業主婦は一部の銀行、18〜19歳はプロミス、年金のみはバンクイックやスルガ銀行、というように入口が違う
  • 銀行に落ちたら、同じ保証会社の銀行に続けて申し込まない
  • お試し診断は目安。連続申込は避け、不安なら信用情報を開示して確認する
  • 「審査なし」「ブラック可」をうたう業者には申し込まない

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